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実施条件


MRI対応植込み型不整脈治療デバイス患者のMRI検査実施条件


2014年11月13日 
日本医学放射線学会(JRS)
日本磁気共鳴医学会(JSMRM)
日本不整脈学会(JHRS)

はじめに

本実施条件は日本医学放射線学会、日本磁気共鳴医学会、日本不整脈学会が定める「MRI 対応植込み型不整脈治療デバイス患者のMRI検査の施設基準」を満たす施設において、患者安全を第一に優先した検査を行なうためのものである。各施設においては本実施条件を踏まえて施設の実情に合った適切な実施マニュアルを定めて頂きたい。なお本実施条件は必要に応じて随時更新されるので更新情報に留意されたい。


実施条件

  1. MRI対応心臓植込み型電気的デバイス(ペースメーカ、除細動器、両室ペースメーカなど:Cardiac Implantable Electronic Devices, CIEDs)の使用説明書に記載された条件で一貫して検査が行えるように設定できるMRI装置注1>)を使用すること。
  2. MRI対応CIEDs 装着患者のMRI検査を実施する前に、関係する循環器医師,放射線科 医師,診療放射線技師注2),ならびに臨床工学技士注3)の各々が所定の研修を修了していること。
  3. MRI検査の実施に際しては、研修を修了した循環器医師がMRI検査の安全性を確認し、その後同医師が検査の依頼を行う。循環器医師以外が検査を依頼する場合、あるいは他院でMRI対応CIEDs を植込まれた患者の検査を行なう場合においても、同様な手順を行う注4)
  4. CIEDsの十分な診療経験があり、デバイス管理が可能であること。
  5. 検査に際しては、MRI 対応CIEDs 装着患者のMRI 検査マニュアル注6)を遵守するとともに、MRI検査依頼時から検査後までのチェックリスト注7)に従って検査を行う。
  6. MRI 検査直前の最終確認は循環器医師、または臨床工学技士あるいは臨床検査技師が行なう。
  7. 検査中はパルスオキシメーターあるいは心電図モニターを用いて心拍を連続的に監視する。また、近接した部屋に電気的除細動器を備え、必要な時に直ちに使用できるようにしておくこと。
  8. 不整脈発生など検査中の不測の事態に即座に対応できる体制のあること。必要に応じて循環器医師が検査に立ち会うことが望ましい。
  9. MRI検査後のCIEDsのリプログラミングの確認は循環器医師が行う。

脚注

  • 1) IEC 60601-2-33(JIS:Z4951)に準拠して製造・販売されたMRI 装置が望ましいが、やむを得ず本規格適用以前のMRI 装置を使用する場合には、CIEDs 使用説明書に記載されたSAR、スルーレートなどに関する当該装置の仕様が、本規格に定められた条件に適合していることを当該装置の製造者に確認し、書面による証明を受けること。
  • 2) または臨床検査技師
  • 3) または臨床検査技師、あるいは看護師
  • 4) MRI 検査を依頼する医師は施設においてあらかじめ定めた研修をととする。
  • 5) 日本不整脈学会と日本不整脈デバイス工業会の指導の下に各製品の製造販売者が作製する。カードは各社で統一の規格とする。
  • 6) マニュアルには下記に準じた記載があること。
    1. 検査の適応について
      放射線科医師(放射線診断専門医あるいはそれに準ずるMRI の経験がある放射線科専 門医、常勤・非常勤は問わない)が配置され、MRI 検査依頼に関して、そのリスクと ベネフィットを検討すること。
    2. 検査の実施について
      常勤の日本磁気共鳴専門技術者(MR 専門技術者)が、MRI 検査の諸条件が設定内であ ることの確認を行うこと。但し、暫定的に、MR 専門技術者に準ずる者がこの確認を行 なうことも可とする。
  • 7)  チェックリストには下記に準じた記載があり、MRI検査の前後ならびに検査中においても常に閲覧が可能なこと。
  1. MRI検査の対象となる疾患名と検査の必要性
  2. MRI検査の対象となる臓器あるいは撮像予定部位
  3. CIEDsの機種の違いによる撮像条件の違い及びそれに関する注意事項
  4. 予定した撮像条件が当該CIEDs の撮像条件の範囲内であることの確認
  5. CIEDsの適応となった疾患名と検査時の全身状態
  6. 装着されているCIEDs がMRI対応であることの客観的な確認
  7. MRI対応CIEDsに接続されていない遺残リードがないことの確認
  8. MRI検査前のCIEDs の設定と刺激閾値など各種計測値
  9. MRI検査に備えて行われるCIEDsのプログラミングとその結果の確認
  10. MRI検査直前の最終確認
  11. MRI検査後のCIEDsのリプログラミングとその結果の確認

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