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潜在的なリスク

ペースメーカに影響をもたらすMRIの磁場

MRI検査によって起こり得る有害事象の具体例

有害事象1 【オーバーセンシング】

  1. DDD、VVI または AAIモードの場合
  2. MRIの静磁場に対してリード・スイッチはオープン
  3. MRI撮影の開始
  4. 心室のオーバーセンシングによるペーシングの抑制が起こる
  5. ペースメーカ依存患者の場合死にいたる恐れがある
オーバーセンシングによりペーシングの抑制が発生: 矢印で再開
オーバーセンシングによりペーシングの抑制が発生:矢印で再開

11 Trigano A. J Am Coll Cardiol 2005; 45: 896-900

有害事象2 【予期せぬ心刺激の発生】

  1. 高い内因性心拍数を持つペースメーカ患者
  2. MRIの静磁場に対してリード・スイッチがクローズし、非同期モードへ切り替わり、固定モードでペーシング
  3. 自己脈との競合によって、心室頻拍/細動を引き起こす

自己脈との競合によって、心室頻拍/細動を引き起こす

有害事象3 【リード先端の発熱】

  1. リード端での温度の上昇が発生
  2. ペーシングの喪失と心筋穿孔の恐れがある
    • リード端の温度上昇 (△T) :
    • MRI 0.5 T     △T〜23.5 °C
    • (RFコイルのセンターにあるPMリードのSAR 1.3 W/kg)12
    • MRI 1.5 T     △T〜63.1 °C
    • (RFコイルのセンターにあるPMリードのSAR 不明)13

心筋の組織学的所見

  • 植え込まれたMRI非対応リードをMRI撮影したのち除去
  • 組織損傷のあとが見られる (図@)

心筋の組織学的所見

12 Sommer T. Radiology 2000; 215: 869-879
13 Achenbach S. Am Heart 1997; 134: 467

有害事象4 【リセットによるモード変更、ペーシング抑制】

  1. 非同期のペーシング・モード
  2. MRI撮影の開始
  3. 電気作用でリセットが発生、モードはVVIへ
  4. 心室のオーバーセンシングとペーシングの抑制
  5. ペースメーカ依存患者の場合、死にいたる可能性

MRIのペースメーカ患者への潜在的ハザード - 4

14 Gimbel JR, Europace, 2009 Sep;11(9):1241-2

MRI検査による有害事象のまとめ

  1. オーバーセンシングとペーシングの抑制
  2. 非同期ペーシングによる不整脈の誘発
  3. リード端の発熱とペーシングの喪失
  4. デバイスの機能不全と損傷
    • RF/傾斜磁場で発生した電流によるセンシング障害
    • RF/傾斜磁場で発生した電流によるペーシング障害
    • 直流磁場に関係したトルク力と函の発熱による機械的完全性の喪失
    • RFによるプログラミング障害と再プログラミング
    • 回路/部品の損傷
    • リードの脱落または磁場に発生する振動/物理的作用によるリードまたはデバイスの損傷

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